HSPの適職とは!?【繊細さを活かせる仕事】

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「人の言葉に必要以上に傷つく」「その場の空気がわかりすぎて辛い」こんな悩みを抱えやすいHSP(Highly Sensitive Person)。その性質上、多くの方が中々自分に合ったお仕事が見つからないという悩みを抱えています。

そこで、本記事ではHSPの特徴を踏まえつつ、HSPの強みを活かした適職をご紹介していきます。なかなか自分に合った仕事がない、本当に自分に合った仕事がある?そんな悩みを持つ方はぜひ本記事を参考に、ご自分にあった仕事を見つけてください!

HSPの特徴とは

HSPとは、「Highly Sensitive Person」の頭文字を取った略語です。先天的に強い感受性を持ち、外からの刺激に敏感な人を指すとされており、アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏によって提唱されました。

HSPの方は、「DOES」と言われる以下に説明するような性質があると言われています。

DOESとは?

HPSが持つ4つの特徴の頭文字を取った言葉で、HSPの方の生き辛さの根本をなす性質と言えます。

①Depth of processing(複雑な考え方と深い処理)

生まれつきの高い思考力・洞察力を使っての思考は大変に得意ですが、その一方で物事を考えすぎてしまう傾向があり、中々行動に移せないなどの側面があります。

例)自らの興味関心のあることについては徹底的に追求する、1を聞いて10を考えることが できるなど

②Overstimulation(外からの刺激に対する感度が高すぎる)

「外からの刺激」つまり、五感で感じられる刺激に対して非常に敏感であり、それに関連してコミュニケーションなどで疲れやすく、また傷つきやすくもあります。

例)人混み・音が苦手、なにげない一言に引っかかりを覚えてしまうなど

③Empathy and emotional responsiveness(高い共感能力と強い感情的反応)

非常に高い共感力を持つHSPの方は他人の一瞬の動作などからその人の機嫌を察してしまったり、他人が怒られている場面などに出くわしたときに怒られている人に共感してしまい、まるで自分が怒られているかのような気分になってしまうことがあります。

例)小説やドラマに激しく感情移入してしまう、言葉で意思疎通ができない存在(幼児など)の気持ちを察してしまう。

④Sensitivity to subtleties(あらゆる感覚が鋭い)

他人の匂いや冷蔵庫の音などの些細なことが大変に気になったり、急に大きな音や光にさらされたり大変に苦手なのもHSPの人の特徴です。

例)隣に座った人のタバコのニオイが気になる、直射日光が苦手など

特徴からわかるHSPの方の強み

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上記したようなHSPの方の特徴は、先述したように残念ながら生きづらさの根本となってしまっていることが多いです。しかし、これらの特徴は見方を変えれば大変な強みとなりえます。

 
  • 行動力がないのではなく、行動する前にその内容に問題がないか深く考える「慎重さ」
  • 心を痛めている人に高い共感能力をもって寄り添える「親切さ」
  • 空気を読んで、場のムードを保てる「気配り」
  • 相手の立場・状況を斟酌したうえで物事を考えられる「公平さ」

一見すると弱みにみえる部分も、環境や捉え方次第では、強みとしてみることができます。

向いているお仕事(適職)

上記の特徴・長所を踏まえた上で、ここからHSPの方の適職と思われるお仕事をご紹介します。

人を癒す仕事

HSPの方が持つ高い共感能力。これは人のことを想い、その人の立場になって物事を考えることができるということでもあります。そこから、人を癒やすようなお仕事に向いていると言えます。

例:心理カウンセラー、看護師、介護士、エステティシャンなど

IT・Web関連の仕事

高い洞察力・思考力もまたHSPの方の特徴ですが、そういった方におすすめなのが、ITやWEB関連のお仕事です。HSPの方の独自の思考から導き出される考えは、IT最前線などでも役に立つでしょう。

例:システムエンジニア、プログラマー、WEBライターなど

正確さが求められる仕事

HSPの方の慎重さは、仕事の作業においても発揮されます。慎重に、着実にお仕事をこなしていくことができるその能力はきっと現場でも重宝されるはず。

例:工場勤務、倉庫内作業、経理、事務、データ入力、司書など

他者との交流が少ない仕事

HSPの方の特徴などから、「人が怖い」といったような状態になってしまうことも少なくありません。それならいっそ、人との交流が比較的少ないお仕事を選んでしまうのもアリかもしれません。その仕事が合っていれば、天職になりえますよね!

例:警備員、長距離トラック運転手、ビル管理、清掃員など

向いていないお仕事

こちらでは、特徴からわかるHSPの方に向いていないお仕事をご紹介します

不特定多数の他人との交流が多い仕事

世の中には色々な人がいて、その中には当然HSPの方とは相性が合わない方も大勢いらっしゃいます。そういった方々との交流が生じてしまうようなお仕事、つまり不特定多数の方との交流を求められるようなお仕事はHSPの方には向いていません。

例:宿泊業、飲食業、窓口業務、受付業務など

ノルマが厳しい仕事

常に目標を意識し、それに向けてひたすらに、がむしゃらにお仕事をこなす・・・。こんなタイプのお仕事もHSPの方には向いていません。 HSPの方の生真面目さが悪い方に働いてしまい、結果的に自らを潰してしまう結果になってしまうかもしれません。

例:外資系企業、保険業界、営業職全般、商社など

スピード感の求められる仕事

自らの思考のペースを活かせるようなお仕事がHSPの方にはオススメであるわけですが、それを乱されてしまうようなお仕事もまたHSPの方には向いていません。

慎重に物事を考えることができるのは間違いなく長所なのですが、スピード感の求められるお仕事では、「優柔不断」とみなされてしまうからです。

例:厨房のスタッフ(料理人)、チームリーダーなど

まとめ

いかがだったでしょうか? 以下が本記事のまとめです。

HSPとは、「Highly Sensitive Person」の頭文字を取った略語 DOESという特徴がある。

 

強み

 
  • 行動力がないのではなく、行動する前にその内容に問題がないか深く考える「慎重さ」
  • 心を痛めている人に高い共感能力をもって寄り添える「親切さ」
  • 空気を読んで、場のムードを保てる「気配り」
  • 相手の立場・状況を斟酌したうえで物事を考えられる「公平さ」

適職一覧

 
  • 人を癒す仕事
  • IT・Web関連の仕事
  • 正確さが求められる仕事
  • 他者との交流が少ない仕事

向いていないお仕事一覧

 
  • ノルマが厳しい仕事
  • 不特定多数の他人との交流が多い仕事
  • スピード感の求められる仕事
 

ここまで記事を読んでくださって大変ありがとうございました。 皆さんが皆さんごとの適職を見つけられ、自らを活かしたお仕事に就かれることを心より願っております!

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