ChatGPTが発表されたことにより、多くの職業が影響を受けると言われています。
話題の論文“GPTs are GPTs: An Early Look at the Labor Market Impact Potential of Large Language Models ”によると、米国の労働者のおおよそ80%が少なくとも10%の業務で影響を受け、19%の労働者が少なくとも50%の業務に影響を受ける可能性があるということです。
論文には、ChatGPTに多大な影響を受けるであろう職業が具体的に列挙されており、その中には作家や作詞家、ウェブデザイナーなどのクリエイターも含まれています。
ChatGPTに画像生成機能を搭載してチャット形式で画像生成可能な「Visual ChatGPT」をMicrosoftが開発しました。ほかにも、画像生成機能を搭載したAIが次々と開発されており、ChatGPTを開発したOpen AIはDALL・E2を開発しました。
DALL・E2は、写真のような現実的な画像に加え、アニメや絵画スタイルなどの想像的な画像も作成可能です。これにより、絵をデザインする職種への影響が高まることは明らかです。
ChatGPT自身にChatGPTができることをまとめてもらったところ以下の回答を得ました。
上記のようなChatGPTの能力を利用することにより、今まではハードルの高かったクリエイティブ職種を、誰でも気軽にできるようになると考えられます。そんな中、AI利用小説が文学賞に入賞したとのニュースが先月発表されました。受賞者がAIと共同制作した全100点の創作期間は3週間という驚くべき短期間だったとのことです。
このようにAIを利用することによって、短期間でクオリティの高い作品を作ることができ、かつ、多くの作品を制作できるようになります。また、クリエイティブに関わる専門スキルがなくてもAIを活用することにより誰でも簡単に、クリエイティブを生み出すことができるようになります。
その結果、クライアントからの業務依頼料が大幅に下がり、新規参入による競争が激化することで、クリエイティブ職で失業する人が増えることも考えられます。
ここまで見てきて、クリエイターはChatGPTなどAIの影響を受ける可能性が十分にあるとされます。そんな中、今後どのようにキャリアを形成していけばいいのでしょうか。
クリエイティブな仕事でもAIが導入され、より自動化が進む中で、クリエイターは今までよりもより複雑で高度な作品を短期間で作り上げることが期待できます。また、人件費を削減したり業務をより効率化することも可能とされます。AI時代を生き残っていくには、AIの進化に順応しAIと共存することが必要です。
AIが創る作品は、これまでの膨大なデータに基づいて創り上げられたものです。一方、人間にはAIが持っていない各々の感性や感受性があります。そのような人間独自の強みを活かし、わずかな心の機微などを作品に表現することは人間にしかできません。このように、AIには真似できない独創的な作品を創り上げることが、AI時代を生き抜いていく要となります。
自身のスキルを活かせる職種に転職することも一つの選択肢です。転職する際には、今まで自身が培ったスキルをリストアップし確認しましょう。そして、それを活かせる職種を探すのがキャリアアップの近道になります。その際、カウンセリングや適職診断を活用し参考にしてみるのもいいでしょう。
ChatGPTなどのAIによってクリエイティブな仕事のハードルが下がり参入が 簡単になることにより、1人あたりの仕事量は大幅に減ると考えられる。
→そんな中、キャリアアップするには
などの方法がある
参考
ChatGPTに画像生成機能を搭載してチャット形式で画像生成可能な「Visual ChatGPT」をMicrosoftが開発 - GIGAZINE
【2023最新】画像生成AIツール8選!注目の理由や将来性についても紹介します | GeeklyMedia(ギークリーメディア)
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