キャリアプランニングや転職の際、自分の能力や性格に合った適職を見極める事は重要です。しかしながら、その為の自己分析や職種の検討は容易なことではありませんし、客観的な視点も大切です。ChatGPTを活用したカウンセリングや棚卸しはいかがでしょうか。
ChatGPTは、OpenAIが提供するAIチャットロボット(https://openai.com/blog/chatgpt)です。自然なテキストを生成できる大規模言語モデル(LLM)であるゆえ、人間同士と変わらない対話が可能であることが大きな特長です。
登録ユーザーは質問や要望のテキストを入力することにより、必要な情報を手軽に得ることができます。またこれらの情報は膨大な学習データに基づくものである為、既存のAI以上の高い正確性が期待できると言われています。
キャリアカウンセリングは適職を考える上で大きな役割を果たします。性格、思考や行動の傾向、そして仕事に対する価値観を客観的に見ることによって、自分に合った職種がより検討し易くなるからです。多様な質問や要望に応えることができるChatGPTを用いてこれらを分析してみましょう。
職種に対する適性を知る為にも、内向的か外向的かどうかを含め多角的に分析することが大切です。「性格診断をして欲しい」という要望を入力し、対話による診断を依頼してみましょう。
入力例:自分の性格を多角的に知りたいです。私に何か質問をして、それを基に診断して下さい。
いくつか質問に対して回答を入力すると、診断結果が返ってきました
ありがとうございます。あなたは自分で問題を解決するタイプであり、人との交流には積極的ですが、新しい環境には適応しにくい傾向があります。 また、計画を立てる際は柔軟であることがわかりました。これらの情報から、あなたは比較的独立心が強く、環境に左右されず自分のペースで物事を進めることができるタイプということがわかります。
思考や行動の傾向は「ソーシャルスタイル」とも呼ばれ、それらのバランスを知ることは円滑なコミュニケーションを図る為のヒントになります。一般的な四つの型を踏まえた診断を依頼してみましょう。
入力例:自分の思考や行動の傾向も知りたいです。私にいくつかの質問をし、その回答を基にソーシャルスタイル(Analytical、Expressive、Amiable、Drive)を評価して下さい。
いくつか質問に対して回答を入力すると、診断結果が返ってきました
ありがとうございます。あなたの回答から判断すると、あなたのソーシャルスタイルは「友好的」と「現実的」の両方の要素を持っていると考えられます。 人との交流が好きという回答から、「友好的」なソーシャルスタイルを持っていると考えられます。「ある程度検索や検討をして行動に移す」という回答から、あなたは「現実的」なソーシャルスタイルを持っていると考えられます。
何がやりがいや満足感に繋がるかも人それぞれです。働くことにおいて重視する事柄を列挙した上で、これらの整理と明確化を依頼してみましょう。
入力例:ここからは仕事に対する自分の価値観について考えます。私は仕事において以下を重視します。
どの様な立場・役目・働き方がやりがいや満足感に繋がるかを踏まえ、私の仕事に対する価値観をまとめて下さい。
「社会貢献できる」等、重視事項に応じた分析結果が返ってきます。
あなたが、社会貢献ができる仕事に従事し、家庭とのバランスを取りながら自分自身に裁量がある仕事に関心を持っているというのを理解しました。 あなたにとって、やりがいや満足感を得られる仕事は、以下のような特徴を持つかもしれません。
これらの特徴を持つ仕事が、あなたの価値観と一致するかどうかを確認し、自分に合ったキャリアパスを選択することが大切です。
これまでの結果を基に「性格・ソーシャルスタイル・仕事に対する価値観に合うのはどの様な職種であるか」を訊いてみましょう。
職歴のある方は、ChatGPTを用いて棚卸しをすることもできるでしょう。キャリアの棚卸しは、これまでのキャリアを振り返り、培ってきた能力や実績といった強みを整理することです。これにより今後のキャリアプランニングが容易になり、より効果的な職務経歴書を書くことも可能になります。
これまで携わってきた職種・仕事内容・実績・努力した事・身に付けたスキル等を時系列に書いてみましょう。併せて私生活も振り返り、学んだこと等を加えるのも良いでしょう。
以上を基に「キャリアにおける自分の強みの明確化」を訊いてみましょう。併せて自分の性格についての強みを明確に聞いてみるのもいいでしょう。
以上を基に「その強みを活かすことのできる職種はどの様なものか」を訊いてみましょう。仕事に対する自分の価値観を書き加えた上で訊くのも良いでしょう。
ChatGPTを活用すれば、いつでもどこでもカウンセリングや棚卸しをすることができ、手間や費用を掛けずに適職を考えることができます。会話の際は「なるほど」「頑張って下さい」といった文言が適宜使われ、筆者は想像以上に自然さを感じました。
一方で、テキストの書き方による返答の差異も実感しました。長さや言い方を変えて何度か会話してみるのも良いでしょう。適職を考えることはミスマッチを防ぐ為にも有益です。是非お試し下さい。
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