MBTI診断を受ける方の中には、自分の性格特性に合わせた働き方を知りたいという方も多いのではないでしょうか。MBTI診断のひとつであるENTJ(指揮官型)は、リーダーシップがあり、戦略的思考力に優れています。
本記事では、「ENTJの強みを知りたい!」「ENTJが活躍できる、おすすめの仕事ってなんだろう?」と考えている方に向けて、ENTJ(指揮官型)の性格タイプをもとに、 向いている職業や強み弱みを紹介します。また、ENTJの仕事選びで外せない3つのポイントも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
画像出典:16Personalities
ENTJ(指揮官型)は、MBTI診断(16Personalities)に登場する性格タイプの一つです。MBTI診断は心理学をもとにした性格診断テストで、診断結果はアルファベット4文字の組み合わせで表されます。
適職診断には様々な種類のものがありますが、ここでは、ユーザー登録なしで無料で利用できる、おすすめの適職診断を8つ紹介します。
MBTI診断の指標では、ENTJ(指揮官型)は、
の4つの特徴を持つタイプであり、生まれつきカリスマ性があり、周囲のやる気を引き出しながら目標まで邁進します。長期的な視点をもち、戦略を立てて進めることが得意です。
自分にも相手にも厳しく、他人に指示されるのが苦手なため、周囲からは厳格な人と思われることもありますが、感情よりも合理性を重視するENTJ(指揮官型)ならではの特徴といえるでしょう。
ENTJ(指揮官型)には、多くの場面で役立つ強みがあります。
それぞれ解説します。
指揮官型という名前の通り、ENTJタイプは生まれついての指導者気質で、チームを率いて結果を出す才能があり、他人の能力を見出すことに長けています。
ENTJタイプがリーダーになると、適材適所にチームメンバーを配置し、目標に向けて進んでいきます。ENTJは、何事にも自信を持ち粘り強く取り組むため、部下やチームメンバーは安心してついていくことができるでしょう。
また、トップに立って指示を出すだけでなく、周りの人に気を配りながら目標に向けて全力投球するため、リーダーとして厚い信頼を獲得することができるでしょう。
ENTJ(指揮官)タイプは戦略的な深い思考力があり、2手3手先を予想しながら状況を判断します。
効率や合理性を重視するため、仕事やプロジェクトでは綿密なスケジュールを組み、できる限り計画通りに進めることが多いです。データや数字といった具体的な数値をもとに判断し、長期的な視点で問題にアプローチできます。
ENTJタイプの人は、問題が起きる前にその傾向を予測し、あらかじめ対応策を打つことでトラブルなく業務を進めることが可能です。
ENTJ(指揮官)タイプは決断力に優れた人が多いです。
論理的に考えるため自分のアイデアに自信があり、下した決断に最後まで責任を持ちます。
仕事において責任を取ることを避けようとする人が多いなか、ENTJ(指揮官)タイプは率先して決断力を発揮できるため、周囲からも一目置かれる存在となるでしょう。
判断が難しい場面であっても、積極的に決断し、組織を導くENTJは高い評価を得ることができるでしょう。
自分に向いている仕事を見つけるには、強みだけではなく、弱みを理解しておくことも大切です。ここでは、ENTJの主な弱みについて解説します。
ENTJ(指揮官型)は無駄や非効率を嫌う合理主義者です。そのため、過程を無視して過度な成果主義に陥ってしまうことがあります。
目標を達成しようと過度なノルマを課したり、チームメンバーの努力を評価せず結果だけを求めたりすると、メンバーがやる気を失うこともあります。
ENTJ(指揮官型)タイプの人は、人間関係を壊さないよう、結果主義を意識しつつも周りの意見やフィードバックに耳を貸すことが大切です。
ENTJ(指揮官型)は論理的な性格ですが、その反面、他人の気持ちに気づかないことがあります。相手の感情を無視してしまい、冷たい人だと思われがちです。
同僚が仕事上の問題を抱えていれば、寄り添うことより解決策の提供に集中します。その結果、「人のことを無視する性格の悪い人」だと誤解されることもあります。
ENTJは感情を表に出すのが苦手なため、チームプレーの仕事では相手の話をよく聞いて、気持ちを言葉にしてもらうことで信頼関係を築くことが有効です。
ENTJ(指揮官型)はリーダーシップを発揮する一方で、場合によっては支配的だと捉えられます。
仕事の遅いメンバーを責めるような態度をとったり、意見がぶつかった際に、自分の意見を押し通そうとしたりするため、周りと衝突することも多いです。
他人へ意見することは大切ではあるものの、自信があるため口調が厳しくなってしまいがちです。チームの雰囲気を良くするためにも、伝え方を工夫する必要があるでしょう。
自分らしく働くためには、性格に合っている仕事環境を選ぶことが重要です。ここでは、ENTJ(指揮官型)と相性の良い仕事の条件を3つ紹介します。
ENTJ(指揮官型)タイプの人は戦略立案に関わる仕事で輝きます。
ENTJは論理的で計画的かつ、目標志向がとても強い性格です。長期的なビジョンを持ち、効率的に課題を整理していきます。例えば、企業のマーケティング戦略を立案する仕事であれば、データをもとに戦略を組み立てた上で、徹底的に検証しながら成功に導きます。
企業の上流工程では、分析力や説明スキル、先を見通す力などが必須です。
これら全てを兼ね備えているENTJは、分析力を存分に活かせるため、経営や研究など、戦略的な思考と計画が求められる仕事を選ぶことが大切です。
ENTJタイプの人は、人と関わる仕事においてもパフォーマンスを発揮します。
集団を束ねるスキルに長けており、指揮をする立場になればチームメンバーを励ましながら効率的に業務を遂行できるため、マネジメントに適任です。
外向型(E)な性格のため、一人で進める作業よりも、チームワークを必要とし、リーダーシップを発揮できる職場環境に向いています。
ENTJに適しているのは裁量権が与えられる仕事です。
ENTJ(指揮官型)は目標達成に向けて自分で考え、判断するのが得意です。そのため、経営企画や営業職など、「成果主義かつ自分で意思決定できる仕事」であればその能力を最大限に活かせます。
責任感も強いため、ある程度任せてもらいながら、自分の責任で仕事を進めていくといったスタイルがぴったりです。
反対に、ENTJ(指揮官型)とは相性が悪い仕事の条件も紹介します。
ENTJタイプの人は、サポートに徹する仕事には向きません。
例えば、福祉職や医療職は相手の立場にたち、寄り添っていく姿勢が必要な仕事です。しかし、相手の気持ちに共感することが苦手で合理性を重視するENTJには、向いていません。
ENTJ(指揮官型)は理屈をもとに解決策を考えることはできますが、感情労働や直感的な判断が必要な仕事は苦手です。
ENTJ(指揮官)タイプの強みは、具体的なゴールを決めて最短距離でたどりつくことです。
逆に言えば、ゴールが何らかの指標で決まらない仕事には向きません。例を挙げると、デザイナーやクリエイターは独創性や想像力を必要とする仕事です。クリエイター系は具体的な数値目標が設定しづらく、効率化も難しいためENTJの強みである計画性を活かせません。
感性や創造性が重要な仕事は、ENTJの苦手とするところです。
ENTJ(指揮官型)タイプの方は、ルーチンワークが多い仕事も避けたほうが良いでしょう。
事務職や工場のライン作業など、ルーチンワークにあたる仕事では戦略的思考力はほとんど評価されません。基本的に決まった業務をマニュアルに沿って行うため、目標を自分で立てて実行できず、他人の指揮下で働くことにストレスを感じます。
ENTJ(指揮官型)が持つカリスマ性を発揮できる機会がなく、自分のペースで仕事を進めることもできないため、単純作業の多い仕事は避けることが大切です。
目標を達成することにやりがいを感じるENTJは、営業が向いています。営業職では多くの場合、売上目標という「具体的な数値目標」が課されています。売上目標を達成するには、クライアントと長期的な関係を作ることが重要です。
ENTJは目標に向けて粘り強く取り組む性質があるため、困難な達成目標であっても根気強く取り組むことができます。営業チームのリーダーになれば、リーダーシップを活かすこともできるでしょう。
データを使って論理的な説明ができるENTJは、商品企画に適しています。商品企画は、様々なデータを活用し、顧客のニーズに応えるような製品を開発する戦略的な思考が求められます。
戦略思考が特異なENTJとは相性がいい仕事といえるでしょう。
また、商品開発では様々な部署の人が関わる可能性がありますが、目標達成のために部署間での調整をしたり、合理的な考えにもとづいて周囲を説得するといったことも得意なため、ENTJにはぴったりの仕事といえます。
高い論理的思考力と分析力をもつENTJにとって、経営コンサルタントは天職のひとつです。
経営コンサルタントは経営状態を正確に分析し、業績アップなど企業の目標達成のためのアドバイスをする仕事です。
顧客企業を分析し、見つかった経営課題を解決するために策を練り、戦略立案を行うといった作業は、ENTJにとって最も得意とする作業です。
経営コンサルタントには、結果が常に求められ、時に顧客からのハードな要求に応える必要もありますが、数字や目標を追いかけることが好きなENTJにとっては、苦になりません。
合理的な考えができるENTJは、データアナリストに向いています。データアナリストは膨大なデータを分析し、得られた情報に基づいて課題の解決を支援する仕事です。
物事を合理的に考えることができ、感情に左右されずにデータから正確に情報を把握することができるENTJにとって、データアナリストはぴったりの仕事といえるでしょう。
データアナリストは、日々数字やデータと向き合う必要があるため、場合によっては無機質な仕事にもなりがちですが、合理性を重視するENTJにはぴったりです。
冷静さをもつENTJは、弁護士に適しています。弁護士は法律の専門家として、依頼者のために法的な手続きを行ったり、問題解決のアドバイスをしたりする仕事です。
弁護士の素質で大切なのは「公平さ」です。法廷では、感情に左右されず、客観的に双方の状況をみて判断しなければなりません。
筋の通った理論をもとに戦略を考える論理思考力が問われ、案件が長期化すると依頼者のために何度も修正や交渉を重ねることになります。
ロジカルシンキングを得意とし、正義感と粘り強さを持ち合わせているENTJは弁護士にぴったりだと言えるでしょう。
最後に、ENTJが仕事をする上で注意すべき点を3つ紹介します。
ENTJは合理性を重視する性格です。また感情論が苦手なため、相手のことなど考えず、思ったことをストレートに発言します。正論は、場合によっては周りの人に嫌われてしまう恐れがあるため、伝え方を工夫することが大切です。
ENTJタイプの人は、自分の意見に自信があり、否定されたり指示されるのが嫌いです。しかし、反対意見を理詰めして言いくるめると、チームメンバーの不満が募るかもしれません。したがって、自分の主張を優先するだけでなく、他者の意見も尊重することが大切です。
ENTJは効率を優先する性格です。前もって計画を作り、ルールに沿ってテキパキ仕事を進めていきます。ただ、自分だけでなく他人にも厳しいため、チームの仲間にも効率性を求め、厳しい
ノルマや期限を課すこともあります。
しかし、チームメンバーが皆同じような能力やモチベーションを持っているわけではないため、辛抱強く取り組むことが大切です。
ENTJ(指揮官型)は戦略的思考力と実行力のある生粋のリーダーです。人の上に立つ仕事や、論理思考力を発揮できる仕事であれば、満足のいく職業生活を送ることができるでしょう。
自身の性格を理解して、今後のキャリア選択に役立ててください。
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