天職の語源を調べてみたら、天職思想が資本主義の誕生に大きく関わっていた

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天職の語源とは

天職とは、神から与えられた使命としての仕事のことを言います。これは世俗的な職業にも当てはまります。

世俗的な職業っ何?って思いますよね。

世俗とは非宗教的なことで、世俗的な職業とは、農家やパン職人、医者など現代我々が携わっている一般的な職業のことです。

一方、非世俗的な職業とは、聖職者や修道士など神から選ばれた職業のことを言います。

カトリックの世界では、世俗的な職業は、聖職者など神から選ばれた職業よりも下に見られていました。

こちらの中世の階級を表した絵をご覧ください。王様や聖職者、貴族が一般人を馬乗りにしていますよね。このように一般的な労働者の立場は低く、聖職者などの特権階級を支えるため、奴隷のように働くのが一般人でした。

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天職とは、世俗的な職業を神の召命として、神から与えられた仕事だと考える一種の思想です。

キリスト教のカトリックとプロテスタント

キリスト教は大きく、カトリックとプロテスタントに分けられます。

カトリックの総本山は、バチカンです。キリスト教の創設から2000年以上に渡り絶大な権力を保持してきました。

しかし、絶対的な権力を持つ教皇やそれを支える組織はやがて腐敗していきます。16世紀頃協会の修繕費用などを理由に、贖宥状を販売します。 贖宥状とは、いわば、お金さえ出せば、あなたは救われると言ったもので免罪符のようなものです。

ドイツ生まれの神学者、マルティン・ルターはこの現状を強く批判します。ルターの批判や論争はヨーロッパ全土に広がり後にローマ・カトリック協会から分離しプロテスタントが生まれることになりました。

マーティン・ルターは旧約聖書の外典に属する「ベン・シラの知恵」の中に天職という言葉を見つけます。ルターは神から与えられた使命としての仕事が「天職」であり、天職に没頭することで、禁欲的な生活を送ることができると述べました。

つまり禁欲的に働けば働くほど豊かになり、豊かさは神に与えられた証であります。元々キリスト・カトリックでは、蓄財には罪悪感を持たせていたのですが、プロテスタントでは禁欲的に働いた上での蓄財は罪にはならないと主張しています。

天職観念から資本主義が誕生した!?

ドイツの社会学者だったマックス・ヴェイバーはプロテスタントこそが、現代資本主義の形成に大きく貢献した述べております。

ちなみに天職に相当する言葉は、プロテスタントが優勢な地域で存在しても、カトリックが優勢な地域や古代社会には見出すことができません。

プロテスタントが優勢な地域とは、現在のオランダ、イギリス、北欧、アメリカなどです。

天職観念や禁欲主義が資本主義的な生活を進め、彼らはいくら儲かったとしても、享楽に使うことなく投資に回しました。これが資本主義形成に強く影響したそうです。

まとめ

天職とは、「世俗的な職業」と「神の召命」という2つの要素の意味合いがある言葉である。

プロテスタントが誕生したきっかけとなる宗教改革の中心人物、マルティン・ルターが聖書翻訳をきっかけに広がった言葉である。

天職思想はのちに、禁欲主義に影響を与え、それが資本主義の精神につながった。

いかがでしょうか。天職という考えが、資本主義の誕生に大きく関わっていることが分かりました。続けてこちらの記事もご覧いただければ幸いです。

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